
かるたを卒业するつもりが
史上初の京大出身名人に
2021.04.22 THU
2021年1月に、竞技かるた名人として3连覇を果たした粂原圭太郎さん。その才能はかるただけに留まらず、学生时代から起业や着书出版など多彩に活动されています。型にとらわれない思考や行动力はどこから来るのか? かるたへの取り组みを轴に语っていただきました。
群馬県出身。小学5年生より競技かるたを始め現在八段。2019年に競技かるた名人位を取得。現在まで3連覇を果たす。京都大学在学中は、「京都大学かるた会(競技かるたの学生団体)」を団体戦初優勝へと導き黄金期を築く。2010年京都大学経済学部首席入学。2014年経済学部卒業。京都大学在学中にオンライン個別指導塾「となりにコーチ(旧 粂原学園)」を起業。『学校では絶対教えてもらえない受験勉強法』(2014年?エール出版社)、『やる気と集中力が出る勉強法』(2016年?二見書房)、『京大読書術』(2019年?KADOKAWA)など著書多数。
今回のインタビューは、かるたクイーンであり、京都大学かるた会の先辈である山添百合さんと一绪に行われました。実は2020年度の竞技かるた名人位?クイーン位は、粂原さんと山添さんという京大卒业生が占める快挙だったのです。粂原さんとはタイプの违うかるた选手である山添さんのインタビューはこちらから。名门校とかるたの意外なつながりも出てきます。
常识に缚られない思考で
异端な强さを身に着ける
僕はかるたでも勉强でもスポーツでも、何かに取り组むことで自分が成长することを感じられることがとても好きなんです。昔からいろんなことに兴味を持っていて、子ども时代はかるたに野球にテニス、バスケ、陆上、水泳とさまざまな竞技に取り组みました。长く続いたのはかるた以外だと、野球とテニスですね。テニスはペア竞技なので小学校を卒业するまで続けましたが、野球はかるたに集中したくて辞めました。
竞技かるたを始めたのは小学5年生の时ですが、幼少期からかるたが好きでした。というのも僕の出身の群马には「上毛かるた」という郷土かるたがありまして。群马県民なら幼少期から嗜む、おそらく群马限定なら野球を超える竞技人口だろうというものなんですが、これを小さい顷からやっていたんですね。「狙った札を早く取る」のが楽しく、さらに竞技かるたをやるようになってからは、札を払い飞ばすこの竞技独特の动きに魅せられて梦中になっていきました。
僕が住む地域には「つばさクラブ」という子ども向けかるた会があり、小中学生の顷に入会。群马には大人向けのかるた団体「前桥かるた会」という组织もあるのですが、その会长さんが「将来、かるた名人やクイーンになる子どもを育てる」という想いで设立されたのが「つばさクラブ」だったんです。「つばさクラブ」で腕を磨き、中学2年生で础级(竞技かるた级位の最上位)に昇格しました。高校1年生のときに个人戦で础级クラス优胜を実现。団体戦でも群马県チームを高校生大会优胜へと导きました。
子どもの顷から僕がこだわっていたのは、论理的?効率的に胜ちを取っていくかるたです。竞技かるたで王道とされるのは「闻いて取る」というやり方なんですが、僕の场合は相手を揺さぶるために、音と同时に手を出すような取り方もします。相手を分析して、相手が苦手な戦法を柔软にとっていくのが僕のやりかたです。王道ではなく异端だから、强いけどみんなの模范にはなれない。でもそうやって、胜つための効率的な方法を探っていくのが楽しいわけで、そこは名人になった今も変わらない信念ですね。
自由を謳歌した4年间が
起业の芽や人脉をもたらした
受験勉强をするようになって最初意识していたのは东京にある大学です。しかしその大学に入ってしまうと、勉强以外のことをする自由が失われる未来が予测され、食指が动かなくなりました。僕は勉强自体とても好きなんですが、勉强以外のことも同时にやりたいタイプなので、自分に合う大学はないかと探して见つけたのが京都大学です。日本の优秀な大学の中で、最も自由に过ごせるのが京都大学だろうと考えたんですね。とにかく「自由」というところに惹かれました。
実际に京都大学に入学してみて「自由って闻いていたけど、本当だな」と感じることがたくさんありました。社会の问题や事件に异を唱える人がいるかと思えば、ミイラ男の格好をした人が时计台前の楠木の下でずっと寝ていたりと、良し悪しはともかく何かしらの主义主张に基づいて自由に过ごしている学生がたくさんいましたね。
僕も京大の雰囲気のなかで、1年生からあらゆることに兴味関心を広げていきました。いろんなサークルに颜を出しましたし、家庭教师をやったり、クイズ番组で东大生と戦ったり、勉强法に関する本を出版したりするうちに、人脉も広がっていきました。その流れで在学中に起业したのが、オンライン个别指导塾であり、现在のメインの仕事となっています。
教育者として讲演するなど、多彩な活动を精力的に行っている。
かるたを辞めるつもりが
本気にさせられた仲间との出会い
京都大学に入学してからさまざまなことに挑戦した僕ですが、実は竞技かるたに関しては、続ける意思はありませんでした。高校までで一通り実绩を挙げ、やり尽くした感があったんです。诱われて、京都大学かるた会に入りはしましたが、1年生の顷はほとんど练习や大会に出ていませんでした。
僕をかるたに引き戻したのは、京都大学の1年先辈にあたる山添百合さんです。高校のかるた大会で僕のライバルを打ち负かしていた彼女を见たときから「强い选手だな」と意识していたのですが、いざ対戦したら本当に强かった。そこから大学でのかるた活动にも力をいれるようになりました。京都大学かるた会での日々は、のんびりわきあいあいとした雰囲気があって、楽しかったです。彻夜かるたなんていう无茶ができたのも、京大の自由な环境があったからかもしれませんね。
おそらく京大に来ていなければ僕が名人になることはなかったと思います。名人3连覇を果たした今年の决定戦では、山添百合さんも初クイーンを获得しました。彼女とは名人?クイーン戦からまた縁が復活して、练习试合をしていただいています。僕と真逆の王道のかるたを取る人なので、互いに刺激を受けるんですよね。
第68期名人位决定戦に胜利し3连覇を达成。同日に开催されたクイーン戦に、先辈の山添百合さんも胜利、第65期クイーン位を获得した。
人と同じじゃなくていい
かるたや塾で伝えたいこと
现在は京大の近くにオフィスを构え、オンライン指导塾を中心に教育者としての活动をメインとしています。「勉强なんか嫌いだ!」と入塾してくる子どもに、勉强の楽しさを目覚めさせることにやりがいを感じます。面白いと思ったり兴味を持ったりするポイントって人それぞれで、一人ひとり违っていてあたりまえ。最近は、それぞれにあった兴味の持たせ方や勉强法を分析して伸ばすというのをテーマに、より良い指导方法を模索しています。
趣味の面では、ダーツに取り组んだり棋士の先生や漫画家の方と交流したりと、好きなことを常にいくつもやっている感じです。仕事もかるたも趣味も、それぞれが互いに影响して好循环しているのが僕にとっては望ましい状态なんです。
かるた名人としては、今までかるたから貰ってきたたくさんのものを、次の世代に返していく、そういう时期に来ていると思っています。ただ僕はかるた选手として异端なタイプなので、模范的な试合を见せることはできません。僕がやるべきなのは、仕事や趣味を通じて筑いた人脉を活かし、竞技かるたに新しい风を入れたり、认知度を広げることへの贡献ではないかと。僕自身が目の前にあることを楽しむこと、自由でありつづけることで、「こんなかるたもありなんだ」「自由でいいんだ」と后进に示せればと考えています。
母校である京都大学についても、社会に左右されない京大らしさを贯いてほしいと思います。社会は変わるしその时々で求められるものも変わります。ですが京大には、世の中の変化を超越した存在でいてほしい。好きなことをとことん自由に追求できる缓やかさを、これからも守り続けていただければと思います。
粂原 圭太郎さんが学んだ京都大学では、創立125周年を機に国際競争力強化、研究力強化、社会連携推進の3事業を展開するための寄付を募っています。ぜひともご支援を賜りますようお願い申し上げます。







