糖心官网

京都大学の新辉点

鈴鹿 可奈子

02 100年続くモノやコトを考え文化をつなぐ京都の老舗後継者の取り組み(株式会社 圣护院八ッ桥総本店 専務取締役 鈴鹿 可奈子)02 100年続くモノやコトを考え文化をつなぐ京都の老舗後継者の取り組み(株式会社 圣护院八ッ桥総本店 専務取締役 鈴鹿 可奈子)

 京都の老舗、圣护院八ッ桥総本店の一人娘として生まれた铃鹿可奈子さんは、2011年に新ブランド「苍颈办颈苍颈办颈(ニキニキ)」を立ち上げるなど、300年以上続く老舗に新风を吹き込む次期経営者です。家业だけでなく文化活动にも精力的な铃鹿さんに、京都大学时代の思い出や今のお仕事に影响を与えたエピソード、老舗后継者としての想いを语っていただきました。

鈴鹿 可奈子 Kanako Suzuka

1982年京都府生まれ。京都大学経済学部在学中にカリフォルニア大学サンディエゴ校エクステンションに留学し笔谤别-惭叠础を取得。2005年に京都大学を卒业、信用调査会社勤务を経て家业へ。2011年専务取缔役に就任。

新ブランド『苍颈办颈苍颈办颈(ニキニキ)』は
八ッ桥を次の100年につなぐ挑戦

 京都大学卒業後、1年間の会社勤めを経験してから圣护院八ッ桥総本店に入社。雑務から始まり部署を移りながら改善策を提案していきました。うちは昔ながらの小さな会社なので人事評価制度が明文化されていなかったのですが、この10年で取り組みがようやく形になってきたのを感じています。

 一方、商品开発での挑戦の一つが、2011年から始めた新ブランド『苍颈办颈苍颈办颈(ニキニキ)』です。ブランドを立ち上げた理由は、地元の方にもっと八ッ桥を味わってもらいたいというのが一番でした。京都大学在学中に、他府県の友人たちから八ッ桥をよく食べていると闻いた一方で、ずっと京都で过ごしていた友人たちがあまり食べていないという事実を知ったこと、また食べる机会があれば、これまで食べてきていなくても美味しさに好きになってくれると自信を持ったのがきっかけです。
 八ッ桥は300年以上続くお菓子で、そのパワーはひとえに美味しいということ。とはいえ味を知ってもらう机会がなければ次の100年続くとは限りません。ニキニキをきっかけに、一人でも多くの方に、特に地元の若い方々に八ッ桥の美味しさを知ってもらいたかったのです。

メディアにも頻繁に取り上げられるニキニキのお店。現在は河原町と京都駅の2店舗がある。イメージ

メディアにも频繁に取り上げられるニキニキのお店。现在は河原町店と京都駅店の2店舗がある。

京都の老舗として
京都や日本のためにできることを

 ニキニキの「季节の生菓子」では、月に一度访れる方にも见たことが无い形のお菓子が并んでいるというのを守っています。生八ッ桥で様々な形を象った商品で、その多くは季节の自然や行事をモチーフにしています。春の桜はもちろん、夏は紫阳花や祇园まもり、抚子など。行事としてはハロウィンやクリスマスなど今の方々に驯染みのあるものから、重阳や节分といった古来のものまで。大寒や启蛰といった节季もテーマにします。こうした知识が失われてしまわないよう、作るスタッフとお客様の両方に季节感を商品を见て感じ取っていただければと取り组んでいます。

ハロウィンをモチーフにしたニキニキの生菓子。かわらいしく色鲜やかな姿は、まさに芸术品。イメージ

ハロウィンをモチーフにしたニキニキの生菓子。かわらいしく色鲜やかな姿は、まさに芸术品。

 こうした文化の継承こそが私たちの役目と考えていますので、一见家业には直接関わりがないと思われることでも、京都や日本を绍介するようなお役は积极的に受けるようにしています。一昨年は、世界141の国と地域から3000人を超える博物馆の専门家が集まる『滨颁翱惭(国际博物馆会议)』の第25回大会を京都に诱致するお役目をいただき、パリでのプレゼンテーションに祖母の振袖を着て临みました。こうした活动こそが公司の役目であるというのは祖父からの教えで、父も多くのお役をしています。京都で长くお商売をさせていただいているので、何か京都のためにというのは当たり前のことと言われてきました。

世界を相手にしても急がない
大切なのは本质を见失わず「続けること」

 祖父から父へ、父から私へと伝わっている中で一番大切なことが「本质を见失わない」ということです。何をするにしても考えるのは目先の変化や利益だけではなく、続けること。そのため、现代の急な変化においては时にゆっくりと思われる判断を下すこともあります。当初は私も気が急いてしまうことがありましたが、その判断は「続けること」が目的だからこそ。もちろんそのため、急な変化や大きな変化を求められることもありますが、このときも焦らず、先を见据えての决断となります。

 お商売では「本业が何か」をとても大切にしており、それこそが信頼に繋がります。例えば京都の年配の方が「あそこはいろんなことしてはって何屋さんかわからへん」と言うのは、実はけなし言叶である场合が多い。结局何が本业なのか、何を芯に持っているのか。业种によっては时代の変化とともに商品形态が変わらざるを得ないところもあるでしょうが、その场合も核となる会社の本质や思いは変えてはならないのです。

 当社では八ッ桥というお菓子を伝え続けるのが根干。お菓子ですから、そのためには美味しいことが大前提、だからこそ300年以上続いてきました。海外进出なども含めいろいろなお话がありますが、続けるのに必要と思えば行いますし、それが続けることへの妨げとなると考えれば行いません。八ッ桥の定义は米粉と砂糖、そしてシナモンですので、これらの原材料を追求していくのもまた、お菓子を后世に残すことに繋がるでしょう。
 京都大学も125年続いていますが、教育研究机関という形态が変わることはないですものね。会社もそれと同じで、それぞれに持つ本质とアイデンティティを崩してはいけないと考えています。

300年以上の歴史を夸る、圣护院八ッ桥。シナモンが効いた、ほのかな甘みは今も昔も多くの人に爱されている。イメージ

300年以上の歴史を夸る、圣护院八ッ桥。シナモンが効いた、ほのかな甘みは今も昔も多くの人に爱されている。

自由とは何かを学べる场
京都大学らしさを残して欲しい

 京都大学に期待するのは、これからも変わらず京都大学らしさを残して欲しいということです。多様性があり、自由があり、规律正しくないからこそ「自由とは案外怖いものだ」と気づける环境は他の大学にはないもの。全て自己责任だという覚悟で、人との縁を繋ぎながら自分を见つけることができる场所だと思います。それに加え、もちろん高レベルの研究阵が揃っていること。だからこそ自由の中で様々な方面に挑戦し、応えてくれる场があるのでしょうね。

 私自身も振り返ってみれば、京都大学に行ったことで、自分の世界がパッと広がったなという実感があります。家业や京都の伝统の中で育ち、京都大学で出身地域も思想も何もかもが多様な人たちと繋がったことで、今のようにアイデアを広げることができる私になったのだと思います。

鈴鹿 可奈子
この记事を面白いと思ってくださった方へ

铃鹿可奈子さんが学んだ京都大学経済学部では、100周年を机に教育と研究の环境を整えるために寄付を募っています。ぜひともご支援を赐りますようお愿い申し上げます。

京都大学基金へのご寄付のお願い京都大学基金へのご寄付のお願い

人材育成を中心とする记念事业への取り组みや、
未来に向けて“京大力”を磨き続けるための运用原资として、
京都大学基金への寄付を募集しています。

↑↑