
どこよりも自由な学风の大学で
自分を律する难しさを学ぶ
2019.08.29 THU
京都の老舗、圣护院八ッ桥総本店の一人娘として生まれた铃鹿可奈子さんは、2011年に新ブランド「苍颈办颈苍颈办颈(ニキニキ)」を立ち上げるなど、300年以上続く老舗に新风を吹き込む次期経営者です。家业だけでなく文化活动にも精力的な铃鹿さんに、京都大学时代の思い出や今のお仕事に影响を与えたエピソード、老舗后継者としての想いを语っていただきました。
1982年京都府生まれ。京都大学経済学部在学中にカリフォルニア大学サンディエゴ校エクステンションに留学し笔谤别-惭叠础を取得。2005年に京都大学を卒业、信用调査会社勤务を経て家业へ。2011年専务取缔役に就任。
家业を継ぐことと京都大学进学は
身近で自然な选択でした
家业を継ぐことをはっきりと意识したのは中学1年生のときですが、物心ついた顷にはそれを当たり前と考えていた节があります。会社と自宅が近かったので、幼い顷は八ッ桥づくりを…実际は邪魔していただけですが(笑)、お手伝いに行ったり。そんなふうに会社によく颜を出していたので、周りの方も自然と跡継ぎだと见てくれたようです。
同じように自宅から近かった京都大学についても幼い顷から、「将来はここに行く」と胜手に思い込んでいました。京都大学の人や雰囲気を间近に感じていて、「なんて自由で楽しそうな学校なのだろう」と、子どもながらに心惹かれていたのです。
圣护院八ッ桥総本店は、元禄二年(1689年)に聖護院の森の茶店としてはじまった。
入学してからもその印象は里切られませんでした。京都大学には思った通りの自由さがあり、何を学びどうするかは学生に委ねられていて、授业の出欠もほとんど取ることがありません。むしろ自由过ぎて「どうしたらいいのだろう?」と戸惑うほど。そんな中で、自由というのは案外难しいもので、やるべきことを自分で探す大変さと责任が伴うと気づきました。こうした気づきを社会人になってからではなく、学生の时点で得たことで、早いうちから视野や世界を広げるチャンスをつかむことができました。
先生との共着や海外留学
自由の中でやるべきことに楽しく取り组む
视野や世界を広げる出会いのひとつが、2年生から入った橘木俊詔先生のゼミでした。「自由に楽しく勉强をしよう」というスタイルの先生のゼミは、同期や先辈も気の合う人が多くとても楽しいものとなりました。授业もグループワークが中心でテキストも一部英语と、のちに留学した海外大学の経済学の授业に近いものでした。また実地に根ざした取り组みを行うことが多く、例えば先生の着作『脱フリーター社会』は、共着という形で原稿の半分をゼミ生が担当。私もそのうちの一部を书かせていただきました。社会に出る着作物を任される経験は、微々たるものですが印税も入ってくるというところまで含め、大変に面白かったです。
また3年生になってからは、论文以外の単位を取得し终えていたこともあり、笔谤别-惭叠础の取得を目的にアメリカ留学を决意。橘木先生も「向こうで书いた论文を全部见せてくれたら、それで単位をあげるよ」と快く送り出してくださいました。そうして始まったアメリカでのクラスは、経営者になるための予行演习として学びにきているさまざまな国の社会人と机を并べてのもの。ビジネス経験豊富な彼らとマーケティングやプロモーション戦略をロールプレイできたのは大きな刺激となりました。またヒューマンリソース、特に従业员のモチベーションをどう引き出すかといった内容を学べたのも、のちの家业での取り组みに影响を与えることになりました。
铃鹿可奈子さんが学んだ京都大学経済学部では、100周年を机に教育と研究の环境を整えるために寄付を募っています。ぜひともご支援を赐りますようお愿い申し上げます。







