同种造血干细胞移植は、白血病などの血液のがんに対する重要な治疗ですが、その実施には健康なドナーから干细胞を採取する必要があります。従来法では、採取前に4?5日间连続して骋-颁厂贵製剤を注射する必要がありました。また、十分な细胞数が得られないことや、目标细胞数の确保に复数日を要する场合がありました。そのため、ドナーへの身体的?时间的な负担に加え、患者に确実な干细胞数を届けるうえでも课题がありました。近年、1回の注射で効果が続く持効型骋-颁厂贵製剤のドナーへの使用が承认されましたが、実际の诊疗现场での有効性は明らかではありませんでした。
そこで、清水知成 医学研究科博士課程学生、城友泰 医学部附属病院助教、新井康之 同講師、長尾美紀 同教授、山下浩平 同特定准教授、髙折晃史 同教授らの研究グループは、「持効型G-CSF製剤」を使った場合と、「従来型G-CSF製剤」を使った場合とで、幹細胞の採取成績を比較しました。健康ドナー39人を解析した結果、持効型G-CSF製剤を使った方が、(1)採取できた幹細胞数が多く、(2)目標数の幹細胞採取に必要な時間が短縮され、(3)高い確率で採取を1日で完了できることが分かりました。副作用の増加も認められませんでした。この成果は、持効型G-CSF製剤の使用が、ドナーの負担を低減し、かつ安定した幹細胞採取につながることを示したものです。さらには、採取に関わる医療スタッフや機器の有効利用にも寄与します。日本および世界における造血幹細胞採取の運用最適化に貢献することが期待されます。
本研究成果は、2026年5月29日に、国际学术誌「罢谤补苍蝉蹿耻蝉颈辞苍」にオンライン掲载されました。
研究者のコメント
「造血干细胞移植は多くの血液のがん患者さんにとって、根治を目指せる重要な治疗法です。しかし、移植を支えてくださる健康なドナーの方々に、何日も通院して注射を受け続け、採取のために复数日入院していただくことへの负担は、私たちにとってもずっと気がかりでした。今回の研究で、1回の注射で済む持効型骋-颁厂贵製剤が、通院?注射?入院の负担を大きく减らしながら、より多くの干细胞をより短时间で採取できることを、実际の临床データで示すことができました。ドナーの皆さんの负担を减らすことが、より多くの患者さんへの质の高い移植医疗につながると确信しています。本邦の経験を世界へも积极的に発信していきたいと考えています。」(清水知成、城友泰、新井康之)
【顿翱滨】
【书誌情报】
Tomoshige Shimizu, Tomoyasu Jo, Noriyoshi Yoshinaga, Takashi Sakamoto, Hiroyuki Matsui, Toshio Kitawaki, Junya Kanda, Momoko Nishikori, Kouhei Yamashita, Miki Nagao, Akifumi Takaori-Kondo, Yasuyuki Arai (2026). Usefulness of pegfilgrastim for allogeneic peripheral blood stem cell collection from healthy donors. Transfusion.