
医疗で世界を変えるには?
フィールドワークで开花した、
无限に広がる好奇心。
医学部 4年生 木谷 百花
富山県出身。医学部医学科に在籍しながら世界各地へとフィールドワークに赴き、社会と関わりながら公众卫生分野の调査などを行う。タイの薬剤耐性菌についての调査で第3回京都大学久能赏を受赏。
世界を変えるのは现场の医疗か、マクロな施策か?
世界中の人々の生活の向上に贡献できるような大きな仕事に憧れて、中学?高校の顷には国连などの国际机関で働きたいという梦を持っていました。「これからの社会を変えるのは教育と医疗分野だ」と考えて各大学のオープンキャンパスを巡っていた时に、偶然目に留まったのが京都大学の医学部。ブースにいらっしゃった先辈の「社会に贡献できるよ」という言叶に惹かれ、自由でおおらかな雰囲気の京都大学で学びたいと思い入学を决意しました。
入学してみると、想像よりもずっとアクティブな环境があって惊かされました。国内外を问わずいろいろな场所を动き回る先辈方を见て、世界が一気に広がったように感じました。そんな中で奥贬翱や厚労省のインターンに参加された先辈から公众卫生のお话を闻く机会があり、自分も国际的な医疗制度などの视点から世界に贡献したいと考えるようになったんです。
公众卫生に课题がある途上国の现状を知るために、1年生の时にまず参加したのがベトナムの医疗支援をしている団体の活动でした。その団体ではホーチミンから车で3时间の无医村に年に1回访れ、患者さんと一対一でリハビリ支援や诊察を行います。わたしはカルテの记入などをお手伝いしました。とても贵重な経験でしたが、途方もなく地道な活动で、自分のやりたいこととは少し违うようにも感じました。そこで次に参加したのはユニバーサル?ヘルス?カバレッジ(鲍贬颁)の国际会议です。各国の首脳や大臣が一堂に会する场で学生有志としてスピーチもしましたが、今度は逆に规模が大きすぎて、地に足がついていないように思えたのです。
タイの调査で掴んだ手応え。挑戦のフィールドは无限大。
现场主义のミクロな视点と疫学や统计に基づいたマクロな视点の间で轴足が定まらないまま、2年生になって出会ったのがタイの医疗でした。
きっかけは、先辈からタイでの调査活动に诱っていただいたことでした。タイでは抗菌剤が広く使われている影响で、薬剤耐性菌の蔓延が问题になっています。実态调査のために2度にわたってタイに渡航し、现地の薬局の方や一般市民へのインタビュー、さらには大学の先生やタイの保健省の方とのディスカッションを行いました。フィールドワークに基づいてマクロな施策に関する议论も行えたことで、私の悩みだったミクロとマクロの视点の振れ幅が収まってきたんです。
この调査结果を学会発表に向けてまとめていた时期に、第3回京都大学久能赏募集の笔翱笔を大学の食堂で偶然目にして、缔め切りギリギリで応募书类を提出しました。结果、ありがたいことに赏に选んでいただけたのですが、时间も手间もかけた研究だったのでとても嬉しく思っています。
一方で、タイではすでに薬剤耐性菌の対策が进みつつあります。3年生の时もタイの保健省のラボに短期留学させていただきましたが、私が学生の立场でできることの限界も见えてきました。それならば学生のうちにしかできないことをやろうと考え方を変えて、今はなるべく多様な分野の学问に触れることにしています。文化人类学の先生のもとでフィールドワークをしたり、それと同时に、病院に勤务するさまざまな立场の临床医の先生にインタビューをして将来の道を考えてみたり……。一度は収まりかけていた轴はまた揺らぎはじめており、やってみたいことは次から次へと涌いてきますが、京都大学はそんな私の好奇心を受け止め、挑戦を后押ししてくれる环境です。一见远回りに见えることでも巡り巡って人の役に立つと信じて、兴味の赴くままに飞び込んでいきたいですね。
タイで取り组んだ薬剤耐性菌の実态调査。ミクロ、マクロ、両方の视点でのアプローチができ、有意义な体験となった。
第3回京都大学久能赏授赏式でのスピーチ。京都大学久能赏は、久能悠子氏からの寄附により、独创的な梦を持つ意欲のある女子学生を支援するために设立された。
新しい何かを求めて、兴味のままにフィールドに繰り出すフットワークの軽さ





