二枚贝类に共生する新种の甲殻类を発见―二枚贝共生性のマルハサミヨコエビ属は日本初―

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 花岡朋哉 理学研究科修士課程学生(研究当時:鹿児島大学学部生)、後藤龍太郎 フィールド科学教育研究センター助教、中島広喜 横須賀市自然?人文博物館学芸員(研究当時:琉球大学博士課程学生)、小玉将史 鹿児島大学助教らの研究グループは、三重県菅島の海底において、二枚貝類に共生するマルハサミヨコエビ属ヨコエビ類の不明種を発見しました。形態およびDNA配列を比較した結果、本種は未記載種だと判明し、宿主の二枚貝類であるLimaria hirasei(和名:ウスユキミノ)にちなみ、Leucothoe limidicola(和名:ユキミノノマルハサミヨコエビ)として新种记载しました。マルハサミヨコエビ属は、世界で159种が知られており、そのうち多くの种がホヤ类やカイメン类に共生します。一方で、二枚贝类に共生する种は稀であり、本报告は世界で6种目、日本国内で初めての二枚贝共生性の种の报告となりました。本种の発见はこれまで见过ごされてきた、マルハサミヨコエビ属における宿主の多様性を把握するうえで重要な知见となり、非常に示唆深いものです。

 本研究成果は、2025年9月26日に、国际学术誌「窜辞辞迟补虫补」にオンライン掲载されました。

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新种记载を行ったユキミノノマルハサミヨコエビLeucothoe limidicola(撮影者:中岛広喜)
研究者のコメント
「マルハサミヨコエビの仲间は、二枚贝类だけではなく、ホヤ类、カイメン类、多毛类など多くの生き物の体内や巣穴を住みかとして利用しています。一方で、その多様性に関してはまだまだ明らかにされておらず、日本国内だけでもここ十数年で多くの新种が见つかっています。身近な场所でも新种が见つかる可能性がありますので、是非探してみてください。」(花冈朋哉)

「2023年には、死サンゴ砾内のボネリムシの巣穴にすむマルハサミヨコエビを报告しましたが、今回は二枚贝とともに暮らす新种が见つかりました。私は顿狈础解析を中心に研究に参加しました。様々な生物と共生関係を筑いていくこの共生ヨコエビたちの姿からは、进化の柔软さや生物多様性が生まれる仕组みのヒントを感じます。」(后藤龙太郎)

「新种ヨコエビのホストであるミノガイの仲间ですが、调査で甲殻类を探していると海底の岩をどけたときに触手を活発に动かして蠢いている様子をまれに见ます。今回はそれを见て『何か寄生していないかな~』と考え贝を持ち帰ったのですが、その后にヨコエビ共生に気が付きました。普段の海底ではどのような共生生活が展开されているのでしょうか。気になっています。」(中岛広喜)

「今回、非常に兴味深い种を记载することができました。本研究は、身近な沿岸域にも未発见の多様性がまだ多く残されていることを示しています。地域の生物相や生物多様性を正しく把握していくことは、今后の様々な研究の重要な基盘になります。今后も研究を进め、未知の多様性を明らかにしていきたいと思います。」(小玉将史)

研究者情报
研究者名
後藤 龍太郎
书誌情报

【顿翱滨】


【书誌情报】
TOMOYA HANAOKA, RYUTARO GOTO, HIROKI NAKAJIMA, MASAFUMI KODAMA (2025). A new species of the genus Leucothoe Leach, 1814 (Crustacea: Amphipoda: Leucothoidae) associated with a limid bivalve from Sugashima Island, Japan. Zootaxa, 5696, 4, 567-589.